
最近、完全肉食を勧めているインフルエンサーの方を見かけました。最初は「完全肉食が健康的?まさか、胡散臭すぎる。」と感じましたが、彼の主張を聞くとかなり理に叶っているように思えました。(少なくてもそれらしい反論はすぐに思いつきまっせんでした。)てことで少し調べてみました。
メリット
- 血糖値の安定: 炭水化物を摂らないため、血糖値の急上昇・急降下がなくなる。
- シンプルな食事管理: 食べるものが限定されているため、食事の選択が簡単。
- 減量効果: 糖質を制限することでインスリン分泌が抑えられ、体脂肪が減少しやすい。
- 腸の不調が改善することも: 一部の人は、腸の炎症や過敏性腸症候群(IBS)の症状が軽減すると報告。
デメリット・リスク
栄養不足の可能性
- 食物繊維不足 → 便秘や腸内環境の悪化リスク
- ビタミンC不足 → 長期的には壊血病のリスク(ただし、肉から少量のビタミンCを摂取可能)
- その他の微量栄養素不足 → マグネシウム、葉酸、ビタミンKなどが不足しがち
心血管リスク
- 飽和脂肪の過剰摂取によるLDL(悪玉)コレステロールの上昇の可能性。
腸内細菌への影響
- 食物繊維の摂取がないため、善玉菌が減少し、腸内フローラの多様性が損なわれる可能性。
長期的なエビデンス不足
- 短期的な研究はあるが、数年単位の健康リスクに関するデータはほとんどない。
デメリットに対する反論、考察
まず、前提を疑う必要があると感じました。それは、
「食物繊維は必要である」
という前提です。
食物繊維が、便秘の改善に有力であり、腸内環境の改善、血糖値のコントロールに役立っているというのはほぼ実証されている事実です。しかし、これらの効果は肉食に置き換えても実現できます。
- 便秘の改善→そもそも便秘にならない
- 腸内環境の改善→ヨーグルトなどの発酵食品
- 血糖値のコントロール→糖質を摂らないため、大きな血糖値変化はそもそも起こらない
つまり、食物繊維は確かに有益だが、植物性食品を摂ることによって、需要が増していると、いわば自作自演のような状態になっている可能性があるということです。
じゃあ食物繊維はいらないか、と言われるとどうでしょう、、、研究例が少なく、人によるので試してくださいって感じで無難な結論に落ち着いてしまうのが現状でしょう。
すいません。
ちなみに、ビタミン、マグネシウム、葉酸などの栄養素は魚介類、レバーなどの内臓肉にある程度含まれており完全肉食でも不足しないように工夫できそうです。
結論
完全肉食はなかなか研究が進んでいないので、(特に長期のもの)はっきりしたことが言えないのが現状ですが、個人差があるのはほぼ確実でしょうし、1、2ヶ月試してみるのが手っ取り早いと思われます。ちなみに、冒頭で触れたインフルエンサーの方によれば、食費は全然かからないそうです。
もし試す方いらっしゃいましたら、徐々に移行する(少しずつ植物性食品を減らす)のが良いと思います。